ダイジェスト No.12 stain stool

2009年チェアーズ作品ダイジェスト
12番目は千葉直樹(チバナオキ)さんの stain stool です。

千葉さんは名古屋市内で創作金物工房「naokic工房」を主催する金工職人です。

チェアーズに登録している金工職人としてはNo.10の前田さんに続いて2人目の紹介です。
千葉さんは普段、金属全般(主に鉄)、ステンレス、銅、真鍮等を使用した金属造形と
家具、雑貨、店舗什器のデザイン、制作、施工をしています。
チェアーズでは、同じ金属素材でも前田さんとは全く別の取り組みで、金属らしい素材の
使い方で、透明感のあるスキッとしたクリアな仕上げが印象的な作品を発表しています。
オブジェ的な形を得意としていますが、形だけではなく座るためのデザインも緻密に考慮
されていて、まじめな「ものつくり」の姿勢で幅広い層から共感をされています。

本人によるコンセプト

オブジェになるスツール〜感性の贈りもの〜

コンセプトや加工について千葉さんに聞いてみました。


チェアーズの展示会は今回で3回目となりますが、毎回ステンレスを使った表現の幅に挑戦
しています。椅子?とは思えないカタチや非実用的なものばかりですが…。
生活の中にあるカタチ、例えば普段使っている道具や工具のカタチなどからヒントを得て
デザインしています。意識はしていなくてもどこかで目にしているカタチを、違った目線から
表現し、新鮮なものにしたいと思っています。

今回の椅子は、合計11面ありますが、そのすべての面を1枚づつ溶接してつなげています。
ステンレスは鉄よりも硬く表面についた傷や変色が目立つため、溶接後の表面仕上げがとても
大変な作業になります。
そんな理由からステンレスは応用しにくい素材ですが、
曲げや切断加工のできる機械と手作業を組み合わせて、新しいカタチを見出して行きたいと
思っています。
「これはどうやって出来ているんだろう?」と見ていただけるとうれしいです。

 

写真で見ても十分美しいのですが、現物を見るとその仕上げの繊細さとデザイン自体の
美しさに思わず息をのみます。千葉さんの次回作も今から楽しみです。


::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


サイズ   W520 x D300 x H 460

価格    \73,500

                                                                                                                                              • -

千葉直樹(チバナオキ)さんのプロフィール


職業  金属造形屋 naokic工房
    
プロフィール
1973年  愛知県名古屋市出身
2001年〜 (有)千葉工作所勤務
      創作金物屋naokic工房
      主に鉄、ステンレス、銅、真鍮、シルバー等で金属造形全般を制作


連絡先 naokic工房 
    〒457-0075 名古屋市南区石元町3-13-1 千葉工作所内
    TEL : 052-823-0377
    FAX : 052-823-6697
    Mail : naokic@mx5.bb-west.ne.jp
    URL : http://www.naokic.com